玉ねぎのとう立ちを防ぐために。追肥と病気の話!
2021.01.21
こんにちは!!
愛知県稲沢市の農業屋尾張店です!
1月上旬は玉ねぎの追肥1回目の時期ですが、みなさま追肥はもう済んでますか?
今日は玉ねぎの冬の管理のお話をします。
皆様は今まで玉ねぎを作る中で、
とう立ちしてしまった、、芯が硬い玉ねぎができた、、
収穫前に腐ってしまった、、葉っぱが枯れて途中から育たなくなった、、
などで困ったことはありませんか?
それらの原因と対策を少しだけ紹介してみようと思います。
とう立ちしてしまった、芯が硬い玉ねぎができた
とう立ちとは晩生の玉ねぎを作った際に葉の先に蕾ができてのちにネギ坊主になって玉ねぎが芯から硬くなってしまう現象のことを言います。
ポンポンができた。とか、とうが立ったとか、難しい言葉だと抽台とか言われたりしてます。
こうなると、玉ねぎの成長は止まり、芯が硬くなって食べれる部分が少なくなってしまいます。
とう立ちの主な原因は4つ。
1、秋から冬の期間に苗が大きくなりすぎた
2、春以降に長期間の寒さに当たった
3、肥料切れ、肥料過多
4、過度な水切れ
今からの玉ねぎのとう立ち対策として私たちに出来ることは、
適切な量に肥料を適切な時期に効かすことと、
長期間雨が降らない時は水をやること。
この2つです。
水をやることは追肥の栄養をしっかり苗に吸わせる為にも大切です!
玉ねぎの肥料は決まった時期に⇩
育苗後期に窒素の肥料を効かせすぎると、貯蔵性を落とす原因になるので、
追肥で鶏糞や油かすなど窒素がメインの肥料を使うのは控えた方がいいでしょう。
また、玉ねぎの食べる部分を効率よく大きくする為に、
おすすめの専用肥料がこれ!⇩
小さい1kgサイズも今年から導入しました!⇩
次に、
収穫前に腐ってしまった、葉っぱが枯れて途中から育たなくなった
玉ねぎにかかる病気の中には、玉ねぎを腐らせたり、
葉っぱを枯らしたりするものがあります。
「腐る病気」は軟腐病、乾腐病、腐敗病などです。
収穫前に腐るだけでなく、
問題無く収穫できたのに、実は収穫前に病気にかかっていて保存期間中に腐りだすこともあるようです。
これらの病気の予防には、ベンレート水和剤、アグリマイシン、トップジンM水和剤などの殺菌剤が有効です。
「葉っぱが枯れてしまう病気」は、
葉っぱの一部が白や黄色に変色し、その場所から折れてしまう
白色疫病やベト病などが考えられます。
特にベト病は、水があると隣の畑から泳いで移動してくることもある厄介な病気です。
暖かくなってくると菌が動き出し、長雨に後や梅雨時期になると特に増えます。
強い殺菌剤でないと死なないことから、暖かくなる前にこの菌を動かなくさせる
ランマンフロアブルの散布が必須⇩
1度に栽培期間中、4回まで散布が可能なので、
11月ごろに1回、
1月から3月頃に2回
の散布がおすすめです。
(写真のpopと少し違うことを言っているけど、この殺菌剤は収穫1週間前まで使えます。なので1回分は予備として取っておくといざという時安心だと思います。)
今日のお話は以上!
ここまで読んで下さってありがとうございました!
2月植え玉ねぎの予約もまだまだやってます!
その他、分からないことがございましたら、お気軽に農業屋のスタッフにお声がけくださいね。電話でお問い合わせもお待ちしております!
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冬季定休日のお知らせ
1/12(火)〜2/23(火)までの冬季期間は、
毎週火曜日を定休日とさせていただきます。
ご迷惑おかけいたしますが、よろしくお願いします。
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